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活動報告

第2回Non-Borderボッチャ交流会 活動レポート

Information

2019年12月22日、桐陰会館にて「第2回Non-Borderボッチャ交流会」を開催しました。本交流会は年齢・性別・国籍・スポーツ経験・障がいなどの違いを越えて交流し、「スポーツを通した“ゆたかなくらしづくり”」を目指すことを目的とした、2019年2月の第1回交流会に続く2回目の開催です。

参加者は総勢150名ほどとなり、居住地(首都圏だけでなく新潟からも参加)、国籍(ナイジェリアやタンザニア、ケニアなどからも参加。NHKスワヒリ語放送の取材あり)、年齢(幼児からお年寄りまで多種多様)、スポーツ経験(ナイジェリア女子バレー代表選手も!)、あるいは障がいの有無も越えたまさにNon-Borderな交流を図ることができました。

当日の様子を簡単にご紹介させていただきます。まず、希望者によるボッチャ体験会で幕を開け、英語同時通訳付きの開会式では、ルール・進行説明の他、参加チームからの一言紹介を行いました。

そして今年度の交流会の特色の1つに、「クーベルタン-嘉納ユースフォーラム2019」との同時開催が挙げられます。このユースフォーラムでは筑波大附属・同附属坂戸・帝京・自由学園・都立府中東・クラーク記念国際の各学校から集まった20名強の高校生が、オリンピック・パラリンピックの意義や歴史、おもてなしの精神について学び、その後、アウトプットの1つとして「共生社会」をテーマにグループワークを行いました。開会式でのチーム紹介は、グループで制作したポスター発表の場ともなり、参加者の皆さんにはイチオシポスターへの投票をお願いしました。

続いて第一部では、24チームが6リーグに分かれ総当たり戦を行い、その後の順位決定戦を経て、優勝3チームを決定しました。今回初めてボッチャを行うチームもあれば、日頃から積極的に練習を重ねているチームもありましたが、どのチームも一球入魂。各コート、試合の最後まで何が起こるかわからない展開に、固唾を飲んだり歓声を上げたりと非常に盛り上がりを見せていました。そしてボッチャおよびポスター投票の優勝チームを表彰し、第一部は幕を閉じました。


その後、当日くじ引きで決定した混合チームによるノックアウト戦を主とする第二部に移ります。どのチームも一丸となって試合に挑む様子は即席のチームとは思えないほどでした。日頃とは異なるチームメイトとのプレーに相乗効果が起き、ハイブリッドな戦術や奇跡的な場面の数々も生み出されていたようです。最後には決勝戦のコートを全員で囲み、会場全体で試合の行く末を見守りました。

また今年度は新たにいくつかの企画が加わり、非常に盛り沢山な会だったように思います。

まず実行委員会の結成です。サロン2002のメンバーに加え、第1回交流会にプレーヤーとして参加した方など、非常に頼もしい皆さんが実行委員に名乗りを上げてくださいました。8月16日、11月22日の2度の実行委員会を経て、交流会本番を迎えました。メンバー一同の様々な意見やアイディアを総結集させ、前回よりパワーアップした交流会となりました。

次に手作りボッチャボールワークショップの実施です。世界中で実施されているボッチャですが、中には容易に用具が手に入らない地域も存在します。実際にネパールでボッチャの指導・普及を行っていた講師から、身近な材料である古紙や砂、カラーテープを用いたボッチャボールの作り方を教えていただきました。なお、本交流会特別ルールとして、正式なボールにこの手作りボールを1球追加し投球することを可能としており、用意していた材料が足りなくなるほどの人気を博しました。

そしてボッチャバーでは、ドリンクに加え、ケニアなどのアフリカ諸国でよく食べられているスナック「マンダジ」「サモサ」を新たに提供しました。収益はサロン2002が毎年U-18フットサルリーグチャンピオンズカップを開催し、かつ台風19号災害により被災された千曲市に、市民の方々のための義援金としてお届けしました。


その他昨年に引き続き、団体紹介デスクでは5つの団体が活動紹介・チャリティー販売などを行いました。また、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が展開するi-PLAY TRUE リレーでは参加者の皆さんから「2020年以降に残したいスポーツのいいところ」や「交流会で感じたスポーツの価値」などのメッセージを集めました。

そして会場校である筑波大学附属中学校・高等学校の卒業生や学校の歴史を紹介する資料室を開放。大河ドラマ「いだてん」で話題の金栗四三氏・嘉納治五郎氏などの功績も展示されており、各々、試合の合間に楽しんでおられました。

以下、参加者の皆様から頂きましたコメントの一部をご紹介させていただきます。

「ボッチャの奥深さを感じそれ自体の楽しさも感じられたし、それを通してなら何のつっかえもなく知らない人と話せるのだということを感じた。海外の方と話すことをきっかけに英語での会話に自信を持てるようにもなった気がする。」「今回このボッチャ大会に参加して良かったと思います。そう思う理由はただ楽しかったからという理由だけでなく話したことのない人と交流できたり年代やハンディキャップ、出身を越えた交流ができたことが大きい理由です。こういう機会を増やして私と同じような経験を多くの人がするべきだと思います。いろんな人と一緒に過ごすことで絆が生まれることを実感しました。」「ボッチャのような誰でもできる、人を選ばない競技は素敵なものだと思うのでオリンピックの競技になればいいなと思いました。」「ボッチャ自体は思っていた以上に難しく、ボールの重さや的が動くことなど、驚くことが多くありました。身体のどこかが不自由な方たちもそれを感じさせず楽しんでいたり、様々な国から来た人たちがボッチャを通してたくさん関わっていて、年齢や性別、障がい、国を超えて共に楽しんで接することができるのは素晴らしいことだなと思いました。スポーツだからこそできることがあると改めて実感しました。」…等々。

本交流会はボッチャの普及が目的ではなく、Non-Borderな交流を図る1つのツールとしてボッチャを利用しています。今回の交流会開催によって参加者の皆さんに種が蒔かれるきっかけとなり、スポーツによって得られたNon-borderな交流の芽生えが今後も継続して成長し、いつかゆたかなくらしという大輪の花が咲くことを願います。


 なお、今回の交流会は「草の根事業育成財団」からの助成を受け、また、「SPORT FOR TOMORROW」認定事業として実施しました。加えてJ-Workout、豊島区スポーツ推進委員会、文京区スポーツ推進委員会、国際障がい者活躍社会創造協会の皆様をはじめ、実施にあたりまして多くの方々のご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

益々のパワーアップが見込まれる第3回も、乞うご期待ください!